【オンライン座談会】テレワークと今後の働き方

新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言の解除から数ヶ月が経過し、

各社一時的なテレワークではなく、定常的なテレワークの導入が進んでいく等、

日本全体として働き方に大きな変化が起こりつつあります。

ウィズコロナの時代に突入していく中で働き方はどのように変わっていくのか。

次世代を担う若手Next C.T.Lメンバーが

「テレワークと今後の働き方」というテーマで

2チームに分かれてオンライン座談会を開催しました。

今回はその様子をお届けします!


チームA(参加者:佐藤、後藤、梅﨑、松原)

―「テレワーク」と「対面」のバランス

後藤と梅﨑はずっとテレワークで、今は週1日出社をして、残りの4日がテレワークという形を取っています。出社をして一緒に作業をした時は、やっぱりオンラインと比べると捗りますね。対面で会話出来るのも大きいですし、相談もしやすいです。でも「黙々と1人で作業する」事にはテレワークが向いていますし、「誰かと一緒に作業をする」事であれば出社して対面で仕事をすることが向いているので、それぞれメリット・デメリットはあると思いますね。

バランスは大事ですね。長期間一緒に仕事をしていても、テレワークが主体だとあまり仲良くなれないため、人間関係の構築が難しいなと感じています。

―誰も見ていないからサボりやすい?

サボろうと思えばいくらでもサボれてしまいますよね(笑)例えば今日やることが決まっていて勤務時間が8時間の場合、極端な話30分で「やる事」が終わってしまえば残りの7時間30分はサボっていても分かりませんからね。

確かに(笑)

無駄にだらだらしがちなの分かります。自分の周りが割とそうなので。あとは管理する立場上、連絡がめちゃめちゃきますね…(笑)

管理側はメンバーの仕事の進捗管理がとても大変そうですよね。

―何時間働いたかの「時間管理型」から何をしたかの「成果型」へ

確かに管理側は、私の仕事を業務報告でしか把握出来ていないですね。変な話実態に関係なく言ったことと成果物だけが全てになっていますね。

自分もテレワークの時は何時から何時まで働くというよりは、やることやったら業務終了という形になっています。

やっぱり今後の働き方として時間管理をしていくのは難しくなりそうですね。行った仕事に対して報酬が支払われる「成果型」になっていくと思います。

―個人個人が力を身につけ労働生産性を向上させよう

現状うち(コンピュータ技研)の社員も現場によってはテレワークが出来ていない人もいますよね。

IT業界は他の業界と比べてテレワークは導入しやすいですし、どんどん進めていくべきだと思います。

うまくテレワークを取り入れていくことによって、労働生産性を高めていけたら良いかもしれないですね。

本当に1人1人の生産性が上がらないと仕事が終わらないです…プレイヤーとレビュアーの両立が無理…(笑)

日本は労働生産性が低いです。日本全体の生産量を見れば世界3位(2019年名目GDP)と高いですが、1人当たりで割るとOECD(経済協力開発機構)加盟国36ヶ国中21位とかなり低いです。

そうなんですね。

相手の気持ちを気にしたり、思いやりが邪魔をしたりすることが生産性を下げる原因の1つになっているかもしれないですね。

「なんでもかんでも承認が必要」とかですかね。

そうですね。あとはトップエンジニアの人たちもテレワークを取り入れていると思うので、そういう人たちが使っているツールとかを使えば生産性が上がって、働き方が良い方向に進んでいくのでは?みたいなことも思いました。

「テレワーク」と「対面」、両方の良いとこ取りをした働き方をしていきたいですね。

【チームAまとめ】
◆「テレワーク」と「対面」のバランスが大事
◆IT業界はテレワークを導入しやすいので、テレワークをどんどん進めるべき
◆時間管理でテレワークをするのは難しく、今後は成果型に変化していきそう
◆成果型で1人1人が仕事をしていくことで生産性を向上させていくことが求められる


チームB(参加者:西口、網田、京谷、今村、田中)

―認識のズレが発生してしまうオンラインのコミュニケーション

こちらと相手の作業のイメージの共有が上手くいかずに、そこでズレが発生しやすいというのはありますね。対面だったら中間レビューじゃないですけど、ちょこちょこ見ながら軌道修正出来るのですが、そこがなかなかオンラインでやっていると難しいので…まだやっぱり課題がありますかね。

僕もテレワーク中は連絡がチャットベースになってしまっていて、対面でしか解決出来ないところがどうしても出てきてしまっていますね。

―テレワークは手段としては必要だが、定期的な出社は必要

コミュニケーションって当たり前ですけど、会うに越したことはないですね。なので、テレワークは手段としてはあるべきだとは思いますが、週1くらいは出社して必要最低限な情報交換は、直接会って話したほうが、その後がスムーズだなと思いました。

僕は今班分けされていて、曜日ごとに火木が出社、月水金がテレワークになっています。最初は1つの案件のメンバーが一気に全滅しないように、案件内で班を分けていたのですが、やっぱり連絡が取りづらいというのがあって…今は案件ごとに出社するタイミングを合わせて情報共有が出来る体制を取っています。

(感染の)リスクよりも仕事が進まないリスクが大きくなってきてしまっているということですね。
やっぱり出社は必要という意見が多いですかね?それは全員思っていますか?

出社は必要だとは思いますけど、週5じゃなくてもいいかな?という感じです。

確かにそうですね。

―役割や環境によってはテレワーク化が困難。セキュリティのリスクも

案外この業界ってテレワークの導入が難しいなって感じています。私は設計担当なのでテレワークでも大丈夫ですけど、試験担当の方は、お客さんと同じ環境でないといけないので、セキュリティの面からやっぱり現場に出ないと仕事が出来ない状況です。

現場でしか出来ない仕事ってありますよね。あと自分は現場の端末(パソコン)を借りているのですが、出社の度にカバンに端末を入れて持ち歩くのが怖いですね。カバンごとなくしたらアウトだなって。(笑)

便利さとセキュリティの高さは紙一重ですね。

今までもセキュリティ対策は行ってきましたが、自宅で仕事が出来るようになったことで、新たなセキュリティリスクも生じていますからね。これからは、今まで以上に個人個人のセキュリティへの意識が重要になってきそうですね。

―プロセスが見えないオンラインでの教育の難しさ

網田さんのとこって1年目の子(新入社員)いるじゃないですか。その子の教育とかテレワークだとどんな感じですか?

テレワークの場合は電話をしつつ、進捗は頻繁に聞くようにしています。1日に1回は進捗を聞いて、分からないことがあったら随時チャット等で聞いてもらうようにしています。

なるほど。自分が難しいなって思うのは、例えばエクセルの操作とかショットカットキーが分からないとか、これも対面であれば「もっとこうしたほうが早いよ」みたいなのを教えられるんですけど、テレワークだとそれをどうやっているのかっていうのが分からないので…教育の観点でそのへんがなかなかうまくいかないなっていうのは感じますね。

確かにそうですね。あとはテレワークだと成果物を見てどれくらい進んだかを判断することになりますが、それしか判断の方法がないっていうのがありますね。一応日報は書いてはもらっているんですが。

成果物を見たり、日報単位だと端折ったりしていることもいっぱいあるでしょうし、基本事実しか書かないですよね。「いや○○はこうで、××が実はこうなんです!」っていう話が多分隠れているんでしょうけど、結果に対してのプロセスがなかなか見えなさそうですね。

そうですね。

ここまでは進んでいて、ここで悩んだっていうのが全く分かんないですよね。

【チームBまとめ】
◆テレワークは対面でコミュニケーションを取らないと進まない面がある
◆テレワークは手段としては必要だが、定期的な出社は必要(週5の出社は不要)
◆環境や役割によってはテレワーク化が難しい。セキュリティの問題もある
◆教育が難しい(すぐにアドバイス出来ない。成果に対してのプロセスが見えない)


「テレワークの導入のしやすさ」という点において、

両チームで全く逆の意見が出てきました。

一見するとテレワークが導入しやすそうなIT業界ですが、

セキュリティの観点で考えた時に個人情報を扱っているケースも多く

テレワーク導入の際の大きな壁の1つになっているようですね。

また、両チームともテレワークに対してコミュニケーションの点において課題を感じており、

その他、セキュリティ問題や教育問題等、現状見えているだけでも課題が多くあります。

今後テレワークが主体となっていく中で、働き方が「時間管理型」から「成果報酬型」に

変化していくことが予想されていましたが、その際には1人1人が成果をあげていくことが求められます。

テレワークの普及がきっかけで日本の労働生産性の向上に繋がっていくと良いですね。

一方で今までの働き方に囚われず、「テレワーク」と「出社」のお互いのメリット・デメリットをよく理解し、

バランスを取りながら仕事を行っていくこともこれからの働き方において重要になっていきそうですね。

今後急速に変化していく働き方に注目です!

それでは次回の記事もお楽しみに!