【オンライン座談会】システムエンジニアに求められる力

セミナー・イベントレポート

■はじめに 

こんにちは。 

入社1年目の飯野です。 

IT企業にシステムエンジニアとして入社し、早くも半年以上が経過してしまいました。 

日々、ソースコードと睨めっこして、わからない箇所をネットで調べて、その記事で出てきたわからない箇所をネットで調べて、その記事で……(略) 

要するに、社会の荒波にこれでもかと揉まれまくっております。 

そんなこんなで、半年ほどシステムエンジニアをやって気がついたことがあります。 

システムエンジニアって大変!!! 

はいこちら、気がついちゃいました。

でも同時にもうひとつ、気がついたんです。それは、先輩たちにも以前、こういった時期があって、必ず乗り越えているはずなんですよね。

先輩たちってどんな力をつけてこの壁を乗り越えたんだろう……

そう考えていた頃、舞い込んできたのがこの座談会! 
まさに棚からぼた餅どころではありません。棚から家系ラーメンが出てきたような感動でした。 

そんなことは一旦棚に置いといて、今回は次世代を担うNextC.T.Lメンバーが  「システムエンジニアに求められる力」というテーマで座談会を行いました。 

今回はその様子をお届けします! 

■オンライン座談会スタート 

ズバリ、今までのシステムエンジニアとしての経験の中で、こういう力があってよかった、こういう力があった方がよかった、こういう経験が活きたといったお話はありますか? 

では一人ずつ、こう思っています、という感じで話していきましょうか。先輩方どうぞ。 

といっても僕もSI経験は少ないですからね。システムエンジニアか……
システムエンジニアってなんですか?(笑) 

先輩!? 

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失礼しました(笑)でもシステムエンジニアに必要な力であったり、大事なことって何でしょうね?

技術によっていきたいのか、どんな感じでエンジニアをやっていきたいかによって変わる気もしますね。 

でもこの記事ってそれこそ就活生のためになりそうですよね。この記事見て「システムエンジニアってこうなんだ」って思ってもらえたら嬉しいですね。 

そうですね。では、先輩からって言ったんで自分から行きますか。なんか申し訳なくなってきた(笑) 

僕が思っている大切なものは、”コミュニケーション能力”と”当事者意識”だと思っています。
使う側(ユーザー側)の立場に立てることであったり、システムをおさめるお客様の立場であったり、自分が設計したものを開発する人の立場であったり、様々な視点で自分を俯瞰して見れるようになるのが一番大事なのかなと思っています。 

それを達成するには、関わっていく人たちとのコミュニケーション能力が大切なのかなと。
  ユーザーには、使いやすさを重視する人もいれば、今のシステムに影響を与えなければなんでも良いという人もいるように、人によって価値観が色々ある中で、それをうまく引き出して、その人の立場に立っていく能力が大事かなと思いますね。
 一番は当事者意識で、それを遂行していくためにコミュニケーション能力が必要というイメージです。 もちろん、技術力とかもあると思うので、それは後の人たちに任せます(笑) 

なるほど。佐藤さんが実際にそう感じるきっかけのような出来事はあったんですか? 

様々なユーザーと出会ってきて、自分自身が使いやすいと思ったものや、頑張って作った機能を説明しても全然響かないことが結構あったんです。
なんでだろうと考えた時に、その人によって例えば処理速度を大切にする人や、多少遅くても開発にかかるお金の方が大切という人もいたことに気がついたんです。
そういった壁にぶつかった経験からこの能力が大切なんじゃないかなと思いました。 

ユーザーが求めたものと自分が良いと思ったものに齟齬があったということですね。 

その人の立場に立ち、その人のためになることとはなんなのかを考えることが大事だと思いますね。 

本当にその通りですね。ありがとうございます。  では次は、京谷さんお願いします。 

佐藤さんと若干被るところはあるんですけど、一言で言えばコミュニケーション能力なのかなと思います。
特に、自分の考えをいかにうまく伝えるか、”表現力”などのようなものも大切なのかなと思います。 

というのも今、ちょうど要件定義といったお客様と話す機会が多いんですね。その中で、お客様に自分の言いたいことが伝わっていないということが結構あったんです。
なので、自分の考えをしっかり伝える表現力って大切なんじゃないかなと思います。
あとは、故障が出てきたときに、「なんで発生したんだろう」と考える”分析力”があればいいなって思ったこともあります。 

ありがとうございます。簡潔すぎてツッコむところが見当たらないです(笑) 続いて、網田さんお願いします。 

そうですね。これはシステムエンジニアに関わらずかもしれないんですけど、経験的に持っておいた方が良いなと思ったものが、作業に対する”目的意識”を持つことですね。

最初ってもちろんわからないことだらけで、私自身ひたすらがむしゃらに与えられたことをただやっていくということが多かったんです。
「このタスクなんのためにやっているのかな」とか意識せずに進めてしまって、後々「そういうことだったのか」と関連に気がつくことが多々ありました。
もし最初から目的意識を持って取り組んでいたら、作業の質や効率も変わっていって後の作業が楽になったかもしれないですし、無駄な残業も減って生活も豊かになったりとか…… 

生活(笑) 

ちょっと規模が大きくなっちゃったんですけど、要するに一つ一つの作業に無駄なことはないと思うので、それに目的意識を持って取り組んでいければ良いのではないかなと思います。
そうすれば、先ほど京谷さんが表現力といっていましたが、自分が理解できているので自然と相手にうまく伝えられるようになるのではないかと思います。 

確かに。なぜ自分がその仕事をしているのかを理解するだけで仕事のレベルがかなり上がりそうですね。ありがとうございます。 

そろそろ技術のターンかな(笑) 

1年半で資格を8種類取得した先輩がいますね(笑)

ITの幅ってすごく広くて、その広い技術をカバーしていくには日頃の”自己研鑽”が大切かなと思います。

その中でも、ITは年々進化していってどんどん新しい技術は出るものの、根幹として使っているOS、ネットワーク、サーバーとかそういったのってあまり変わっていないと思っています。
そういった基礎中の基礎を勉強していくのは大事かなと思いますね。
その基礎を覚えることによって、新しく出てくる技術にも、「これの応用じゃん」って感じで上手く対応出来ていくのかなと思います。 

ありがとうございます。梅﨑さんって僕の中ではすごい勉強しているイメージがあるんですけど、どうしてそんなにモチベーションを保てるんですか? 

それは、技術がシンプルに好きかそうじゃ無いかだと思いますね。
例えば、僕はもう完全にIT技術そのものが好きなんです。みんなそれぞれ好きなものがあると思うんですけど、僕はたまたま好きなものの分野の一つがITで、それが仕事とマッチしているだけだと思います。
だから自然と勉強もしているのかなと思います。 あとは、単純に「なんで動いているのかな」って知りたがりなのもあると思います。
そして、知るためにはどうしたらいいんだろうってなったら自然と勉強になるのかなと思います。要はこういった”好奇心”が必要なのかなと思います。 

興味”と”好奇心”は大事だなと思います。 

興味とか好奇心ないとできないですもんね。 

僕も前職は非IT系の会社だったんですが、今ほど頑張ってなかったと思います。なのでそれは大きいですね。 

どこに対して興味、好奇心を発揮するかは人それぞれですもんね。それこそ、技術のところで好奇心発揮する人もいれば、人との繋がりって部分に発揮する人もいますよね。
そういう好奇心を発揮できる幅が広いってことは、システムエンジニアの仕事の面白いところではあるのかなと思います。 

仕事そのものに様々なことがありますからね。 

なるほど。確かに好きなものなら自然と調べちゃいますもんね。ありがとうございます。大内さんはいかがですか? 

僕はSIで言うと、お客様の課題解決したりとか、便利さ、付加価値といった提供するサービス業だと思って仕事をしてました。
それを前提に話すと、技術力っていうのはもちろんお客様が求めてるものを提供するために必要です。
しかし、じゃあお客様が求めているものって何かというものをまず捉えないといけないので、そう言った意味ではコミュニケーション能力ってすごい重要だと思います。
ただ、コミュニケーション能力って非常に抽象的で、お客さんが本質的に求めているものが何かを聞き出していくために、”傾聴力”や”質問力”が大切なんじゃないですかね。

一方で、自分自身もそうやって掘り起こしてきたものに対してこうしてあげたいなとか、そういう思いも出てくると思うんですよね。
ただ、それだけを押し付けちゃうと意味のないものが出来上がってしまう可能性があるので、まずは、相手の意見で自分を説得してみるということがシステムエンジニアとして大切なことだと思いますね。
「なんでこんなことを言っているのだろう」と自分の中で噛み砕いて、「だからこうやって言っているのかな」と仮説を立てて、「だったらこういうアプローチしてみよう」と行動してみる。
なので、”仮説を立てる力”なんてものも必要かもしれませんね。 

なるほど。相手の意見をまずは自分で理解するってことですかね。 

そうですね。表面上で「わかったわかった」と言うのではなくて、自分の中で落とし込んでみることが出来るようになれば、良いシステムが作っていけるのではないかと思います。
それができて初めて、技術力が発揮されるのではないかと思いますね。 

仮説は大事ですね。大事ですけど、それに振り回されちゃったりもするかもなので…… 

そうですね。それを傾聴力や質問力など、コミュニケーション能力を使いながら検証していくという感じですね。
そういったところがシステムエンジニアはコミュニケーション能力が大切と言われるところなのかもしれませんね。 

そうですね。このあたりの力は社会人全般に必要な力な気がしますね。 

大内さんの話を聞いて本当にその通りだなと思いました。コミュニケーション能力があるから初めて、技術力が発揮されるのかなと。
技術力だけ持っていたとしても、それ以前がなかったらそれって宝の持ち腐れというか、使いこなせなくなっちゃうのかなと思いました。 

自己満足な技術力に終わってしまうのかなと思いますね。 

表裏一体な気もしますけどね。鶏が先か卵が先かみたいな。技術力がないとそもそもコミュニケーションがちゃんと取れない可能性もあるので。 

知らない言葉では話せない、ということですね。 

そうそう、仮説も立てられないね。結局両方大事だと思いますね。 

では、最後に後藤さんに話してもらって終わりにしますか。 

まぁ、全部必要なんですけどね。 

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その中でも自分のやれそうな部分であったり、強みに尖れば良いのではと思いますね。そうなると本当に全部としか言いようがないですね(笑) 

後藤さんはもともとバリバリのシステムエンジニアになろうとしてCTLに入社したけど、いざ入社してみると全然向いてなかったって言ってましたもんね。 

そう。僕が思う側面で言うと、技術力に振っていきたい人はシステムだったりモノづくりだったり、そう言うのが好きでたまらない力が必要なのかなと思ってます。
今、僕がやっているところで必要な力っていうのは、”ユーザーが何が欲しいかを把握する力”と”その優先順位づけする力”、”費用対効果を最大化する力”
プラス、各ステークホルダーとか関係者とのコミュニケーションの話が出てくるので、結局全部なんですよね。 

でも、今までの話の中で費用対効果って話はあまり出てきてないからそこは後藤さんに話して欲しいですね。 

そうですね。特に今の立場で求められることですね。一番ユーザーが求めているところを優先順位づけして、一番効率良くサービスをリリースしていくことが求められていると思うので。 

システムがこんなにありふれてる今、そんなにお金積めないからこそ、費用対効果は大切だと思いますね。 

本当にその通りですね。先輩方からさまざまな意見が聞けてとても勉強になりました!ありがとうございました! 

■まとめ 

システムエンジニアってなんとなくこんな力が必要なのかな〜って考えていたものはありましたが、こうやって現場で経験してきた先輩方の意見を聞いて、「これだ!」ってバッチリ固まったような気がします。 

改めてまとめると、 

  • 当事者意識(相手の立場に立つこと) 
  • コミュニケーション能力 →表現力、傾聴力、質問力 
  • 分析力 
  • 目的意識を持つ 
  • 自己研鑽をしていく力 →興味と好奇心 
  • 仮説を立てる力 
  • ユーザーが何が欲しいかを把握する力 
  • 物事に優先順位をつける力 
  • 費用対効果を最大化する力 

が、上がりました! 

これって途中にも出てきましたが、システムエンジニアだけではなく全ての仕事に当てはまることだと思います。 

特に、システムエンジニアはコミュニケーション能力よりも技術力の方が大切ってイメージは強いと思うんです。(実際に学生の頃の僕はそうでした) 

もちろん、技術力も大切なんですけど、社会で仕事をする以上、一人でする仕事はひとつもなくて、そこには必ず”人”がいるということを忘れてはいけないですね。 

組織と仕事は人によって出来ていて、人がいる以上コミュニケーション能力や相手のことを考えることが必要だということは、ある意味当たり前なのかもしれません。 

相手のためにと思ったら、目的意識や費用対効果、それを達成するために自己研鑽なども自然と行えるのかもしれないですね。 

一緒に仕事をする誰かのために、これからもバリバリ仕事をしていきます!!! 

それでは、次回の記事もお楽しみに! 

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