・導入
どうも、NextCTL長老ことシステムソリューション課・東京所属の佐藤です。
もう10年目にもなりますので新人を叱ることもありますが、まだまだ年配の先輩に指導されつつ、こき使われつつ、という中途半端な立ち位置でもあります。
新人が「わからない」と言えば「ググってみなさい」と返し、先輩に「わからない」と言うと「俺に聞くな」と返される日々です。理不尽ですね。
社会人、特にこの業界でよく使われるこの「ググる」について、今日はお話しようと思います。
・そもそも「ググる」ってなんだ?
今では広く定着し、もはやネットスラングでもない「ググる」。この記事を見つけて読んでいる人であれば、単語の意味については推して知るべしでしょう。
私が新人の頃には既に「ググる」「ググれ」とあちこちで単語が飛び交っており、ネットスラングに見識がない同期は「どういう意味ですか」と上司に真っ向勝負し、驚かれていたことを思い出します。
意味としては「それぐらいGoogleで検索しろ」というネットスラング。2008年版の「現代用語の基礎知識」に掲載されたそうです。
ネットで使われる場合にはいわゆる教えて君をあしらうために使われるこの単語。会社で使う場合には少しニュアンスが違うなと私は捉えています。
・若いときに言われた「ググる」
若い時に「ググれ」と返された時には、「知ってるのにケチだなあ」「そもそも検索フォームに何入れればいいのこれ」「実は先輩も知らないんじゃないの?」等、
ネガティブな感想を抱くことが大半でした。先輩社員が発する単語は上級魔法のそれで、何属性なのか検討すらつかず、途方に暮れていたものです。
それでもなんとか自分なりに見つけた答えをいざ先輩に伝えると「時間かけすぎ」だとか「まあそれで合ってるよ」だとか、何とも腑に落ちない回答をするのです。
その答えを仕事で有効活用できた時には「あの先輩は知らないかもしれないことを、俺は調べて実践できた!」と自分の中で自己成長を感じることができたものです。
・先輩になって使う「ググる」
気づけば私も先輩となり、「ググりなさい」という言う立場になりました。こう返すと後輩によって様々な反応が返ってきます。
黙々と調べて実践する子。
見当違いなページを見て答えだと持ってくる子。
そもそもどう調べればいいか分かりませんと聞いてくる子。
調べない子。
若手の多様な反応によって、何が足りないのか、先輩として自分が何をしてあげればよいかが浮き出てくる気がします。
「ググれ」と言うことで部下とのコミュニケーションが生まれ、後輩の自己成長を見つけるキッカケになるのです。
あのときの先輩もこういうことを見越していたのかと今では振り返ることができます。
・締め
若い頃はネガティブなイメージの合った「ググる」ですが、こういった経験を経て今ではポジティブな印象で使っています。
もし「ググれ」と言われたら、「先輩、自分はこう調べてみました」と是非返してみてください。きっと自己成長に繋がります。