【第3回るつぼん後編】女性の働き方について、女性だけで考えてみた

「女性の働きやすさ」をテーマに第3回るつぼんを開催し、前編では働きやすさについて多様な意見を交わすこととなりました。 

今回「女性の働きやすさ」をテーマにした理由は、ジェンダーギャップランキングで日本の順位が低かったことが理由の1つです。

指標の中には管理職における女性の割合について言及があり、弊社内ではどの様なイメージなのか、率直な意見交換を行いました。

後編では女性が思う管理職(マネージャー)について、率直な意見交換を行いました。

それでは後編をどうぞ。

目次

【参加者紹介】 

  • Aさん 
  • Bさん 
  • Cさん 
  • Dさん 
  • Eさん 
  • Fさん 

【C.T.Lのマネージャーって何をしてるの?】 

次のアジェンダに移りますが、C.T.L でマネージャーになりたいと思いますか?
女性である皆さんが、管理職になりたいと思うマインドを醸成するにはどうしたら良いか、ご意見ありますか。

なりたいかどうか、というよりも「わからない」と思ってしまいます。
なぜならマネージャーが普段どんな仕事をしているのかは見えないので。
毎週営業会議をしているとかは漏れ聞こえてくるけども、どういう責任があるとか全体像をはっきり捉えられない。
自分の裁量権を広げたいなっていう思いから興味はあるものの、なりたいですって言えるほどまだ理解をしてないですね。

確かに、どういう仕事か見えないですよね。

自分でこうなりたいんですけど、ちょっと教えてくれませんか?
って具体的に個別で動かないといけないのが今の状態かな
Fさんはどういう経緯、きっかけでマネージャーに?

自分の場合はオーナーシップ制度導入黎明期だったので、推薦でなった感じです。

そういうケースだったんですね。

自分は流れで今のマネージャーっていう役割に配属されたんですけど、結局今の貢献内容シートって自己申告じゃないですか。やる気さえあればマネージャーにはなれると思ってます。

(※実際に女性社員でマネージャー申告される方は導入初期からから増加傾向です)

とはいえ、Dさんのようにマネージャーがどの様な仕事をしているのか分かりづらいというのは問題点だと感じていて、社員全体に発信していこうという動きをしようとしています。
例えばその辺が見えてくると、ビジョンを持ちやすくなりますかね?

私の感覚ですと、漏れて聞こえる仕事レベル(量)でも、いつそんな時間があるんだろうというのが個人的な感覚ですね。

うん、うん。

マネージャーをされている方は技術力もあるので、現場にも人 1 倍出ていますし、その上でマネージャー業もされているって想像をすると、大変そう、きつそう、自身がマネージャーになるのは現実的に考えられないなって言うのが個人的に感じているところですね。

いや、本当に見ているだけですごいなって思いますもん。
要点をしっかりと抑えつつ、更に並行して営業活動も行っていて。
お子さんがいるいないに関わらずフルで働いていますし、そのうえで見積もり等、様々な仕事をされているから、漏れてる聞こえてくる情報だけでさえ大変そうというのはすごくわかります。

現状は自分ができる作業でいっぱいいっぱいなので、これ以上仕事が増えると思うと、それはしんどいなっていう感覚ですね。

わかります。
なんか自分のことで精いっぱいなのに、更にメンバの管理をするのはなかなか想像できないですね。
私から見えているマネージャーの仕事では1on1が 1 番見えているんですけど。
1on1やるだけでも多分のマネージャー1 人あたり 5,6 人担当されていると思うので、その分だけ仕事時間が増えるのかって思ってしまいます。
それだけでもなかなか大変そうだなと思って、ちょっと躊躇するところはありますね。

それは本当に思う。マネージャーさんの話を聞いている限り、1on1って本当どうやるかっていうのを悩みながらやられているっていうところを見て、うまくできる気がしないっていうのがありますね。

【マネージャーとしての責任】 

もし今後、マネージャーの仕事内容がイメージできるようになった場合どうですかね?

プレイヤーかマネージャーかどうしたい?というのは一応そのうちのそれぞれのグループ内では聞かれるんですけど、「自分はハイパーなプレイヤーの方になります。」と言っています。
私はそもそもマネージャーになりたくないっていう方なので。
 個人の意向を聞いてくれるのがC.T.Lの良いところだと思っていて。
他社だと、もう上に上げる人がいないから上がるんですよっていうところもあるっていう話は聞いたことがあります。
それはそれで嫌だなっていうのがあるので、個人の意向を聞いてくれるところはありがたいなと思っています。

現状、女性が家庭の労力を主に担いがちであるっていう状態の中で仕事を最優先にできにくいよねってなりがちなのが、女性なのかなと思っています。
例えそうであっても、マネージャーを目指そうと思うと、やっぱり融通が利くっていうことが 1 番大事になってくると思います。
最優先で仕事をこなすっていうことがどうしてもできなくて、今この瞬間じゃなくても、ちょっと後にしても大丈夫みたいな。
それぐらいの融通がマネージャーの仕事であっても利くのであれば目指すことはできるのかなと思うんです。
トラブル発生時等に、やっぱり我先に駆けつけないといけないってなると、やっぱりその責任は負えませんよねってなるなあと思っています。

難しいですよね。会社の働きやすさや配慮だけでなく、例えば実家が近くて、親が急な場合でも受け入れてくれるとか、旦那さんも割と同じように融通が利くとかがあれば良いんですけど。

その辺はもう環境次第ですしね。ただそのピンチの時にマネージャーがいない状況が顧客からの信頼を損なってしまうんじゃないかなと思うんですよね。

そこは他のマネージャーがカバーすれば良い話だと思います。

マネージャー同士のカバーは実際に可能ですか?

例えば、今現場に出ているマネージャーの仕事はグループ長が全て把握しているから、例えば万が一マネージャーが駆けつけられませんっていう状況があれば、グループ長がカバーしてくれるはず。
ほったらかしはないと思います。

なるほど、確かに。

今色々なお話聞いていて、先ほどマネージャーの仕事が見えないって話していたと思うんですけど、それ以上に自分のプライベートのこの先が見えていないなっていうのがあって。
この先結婚する結婚しないだったり、子供を産む子供を産まないであったり。
私は、結構その場その場で生きているタイプなので。
計画的に考えている人は考えていると思うんですけど、私の場合はまだそこすら見えていないので。
プライベートの方も考えないと、マネージャーになりたいかなりたくないかっていうのが見えてこないなっていうのはお話を聞いていて感じました。

マネージャーになりたいかなりたくないかを考えるタイミングっていつごろなんでしょうね?
マネージャー 1 歩手前ぐらいになってから?
マネージャーで行くか、それこそプレイヤーで行くか考えるんですかね?

ずっと考えが同じなわけじゃないじゃん。
スーパープレイヤーになりますって言ったけど、あと 1 年ぐらいしたらコロっとマネージャーいいなーってなるかもしれないし。考え方はその時々でコロコロ変わるだろうから、仕事も年1回くらい調整していくといいねという話も出ていたので、Eさんみたいな考え方も良いのかなと思います。

【マネージャーは“役職”ではなく“役割”】

マネージャーになったからと言って、ずっとマネージャーでいないといけないってわけじゃないですからね。

そうなんですね。

1 回やってみて、自分に合わなければ別に役割変えても良いから。
うん、興味があるのなら 1 回やってみて、様子を見てみて、「あ、私にもできそう!」、こっちのほうが楽しいと思えたなら、そのままマネージャーをしたらいいと思う。
やっぱり私は元の役割の方が頑張れるな、と思えばまた戻ったらいいしって感じだと思いますよ。

様子を見て行きたいです。

その様子見ができるという選択肢があることを言って頂けるとありがたいですね。

一度、マネージャーになったら動かないような勝手なイメージがありました。すごく新鮮でした。

まだ実績はないと思うけどね。
マネージャーの人が違う役割に変わった実績はまだないと思うけど、選択肢としては全然ありだと思う。社長が言う自発的移動。成功体験を得るというか。
だから、マネージャーになることが昇格かと言えば別に昇格ではないので。
C.T.Lでは、あくまでも役割の概念だから。あまり重く受け止めなくてもいいんじゃないかな。

個人的に新しい発想でした。

その感覚が広まるだけでマネージャーについて考える人増えそうですね。

上下はない、役割の分野で分かれているっていうのは理解はしてるんですけど。
役割を戻すことが選択肢として、ありなのかなっていう疑問はありました。

私も感覚的に昇格みたいにドンドン登って行くみたいな感覚がまだありましたね。
ただの役割っていうことなんですね。

役割ですね。
もちろん、給与は上がっていくと思いますけど。あくまでそれはそういう役割をしているから、その役割に応じた貢献をしているからこの投資額なんだっていう感覚でいいと思います。

社会における“性差”について

管理職を目指す、やりたくなるマインドを醸成するっていう意見に関して、第1歩として、見えないものが見えるようになればマインドも醸成されてくるのではないかっていうところですかね。
他に聞き逃したところある方いらっしゃいますか?

あんまり女性ならではの話が出てこなかったことは良いことだったのかも知れないですね。

制度面での女性ならではというのはないのかなと思うんですよね。

そういう風にならないように作ってくださっているようにも感じます。

会社としてはないけど、社会全体としてはあると思っていて。
そこに対してなんか働きかけができるとしたら、女性に対する配慮みたいなことになりがちなんですけど。あの女性に対する配慮っていう形での、制度設計とかをあんまり私はしたくないなと思っていて。
最初に言った話と同じになるんですけど、「誰もが」みたいな形になっていきたいなっていう思いはずっとありますね。

そうですね。男性でも育休取った人がいるよっていうのをもっと内部で発信しても良いのかなって思うんですけど。男性女性関係ないよねみたいなところがあっても良いのかな?と思います。

そうですね。昔はね、ほぼなかったけど、最近ちらほら何ヶ月か休みますみたいな人も増えてきましたし。生まれた時に育休をとるか法律で絶対 1 回聞かないといけなくなったはずなんですよ。
(改正 育児介護休業法 令和4年4月1日施行「雇用環境整備、個別の周知・意向確認の措置の義務」)

ええ、そうなんですか?

「子どもが生まれます。」
「そうなんですね。じゃあ育休どうしますか?」
っていう問いかけを必ずすることっていう決まりが、たしか今あるはずなんですね。
そのタイミングで考えるキッカケができただけでもだいぶ意味のあることかなと思います。
そこでね、休む休まないどうしようって考えるだけでも選択肢が増えている。
そのうち 1 年休むのが当たり前になるのかもしれないし、結婚して子供生まれました時、どっちが休むのか、誰にも分からないみたいになれば良いなって。希望を持っています。

そしたら育休経験をブログとかに発信してもらいたいですね!

育休経験者の男性集めて、るつぼんを開催するのも面白いですね。

【感想】 

 今回参加してみて感想をいただけたらなと思います。

こうやって他グループの方とフランクな感じでお話しできたことがすごく良かったなと思いますね。
私は結構目の前の仕事ばっかり見ていたなと思って。
例えば将来マネージャーになりたいかとか育休を取ったらどうなるのかなとか、あんまり考えたことがなかったので、そういうことをきっかけ考える良いキッカケになったなと思います。
ありがとうございました。

こうやって女性同士でしゃべるって機会、働き方みたいなところについて、みんなで語り合うみたいなことは、あんまりない場面だったと思うので、すごい貴重な機会をありがとうございますっていう風に思ってます。
今日の話で 1 番印象残っているのが「マネージャーって役割なんだよ」というお話があったと思うんですけど、概念的にはマネージャーは役割だっていうのは、私自身も知ってはいたんですけど。
なんとなく上の人っていう感じがしてしまっていて。
マネージャーになったらマネージャーであり続けないといけないのかなみたいな風になんとなく思ってたので、そこがはっきりとマネージャーからそうではないよと明言していただいて。
じゃあそれだったら 1 回挑戦してみてもいいのかな?みたいな気持ちにはなるなと感じたので、自分自身新しい気付きになりました。ありがとうございます。

テーマが「女性の」っていう枠組みでのテーマだったけど、あんまり女性ならではみたいな話もなかったから、多分もう思った以上に社会的にも価値観の認識は変わっていて、あんまり女性だからこうみたいな経験をすることも減っているのかなと感じました。
それはすごく生きやすくなっているっていうことだと思うんで。
仕事面でもやっぱりまだまだマネージャーで女性が少ないみたいな現状ではあると思うので、今後増えていって「意思決定の場に女性がいっぱいいる」みたいな状況になったらいいなって思っています。

女性についての話を私はできないなって思っていたんですけど、意外と話できたなあと思っていて。
それだけ女性にとっての話が思い浮かばないってことは、やっぱり女性にとってというより、C.T.Lは分け隔てなく働きやすい会社なんだろうなあっていうのはちょっと実感しました。
管理職やマネージャーってところに関しては、目指す人が多くなれるようにするのは、マネージャーの仕事かなって再認識できたので、ちゃんと取り組んで行こうかなと思いました。

女性の話、私もできるかどうかって思いながら、どちらかというと今日聞きたいことを聞きに来たっていう所があって。
マネージャーさん同士の連携の話とか、そういうところが聞けて良かったです。
これから後輩たちが入ってくる中で、もっと良くしてこうと言ってくださるってところも、入ってくる後輩たちに対してどんどん良くなっていくよっていうのが言えるってことも良いのかなって思いました。

新たな視点をいただけてありがたかったです。
今回の会話は以上とさせていただきたいと思います。
皆さん、ありがとうございました。

【総括】

後編ではマネージャー職にフォーカスをあてて対談を行いましたが、性差よりもまず具体的な業務内容、役割を透明化することが大事であるということがわかりました。具体的な業務内容が見えにくいことが、マネージャーを目指す際の障害となっており、役割や責任を明確にすることで、目指す動機が生まれる可能性があります。この座談会の中でマネージャーという役割の責任とやりがいについて会話することでメンバの理解は深まったと感じますが、社内への展開は別途施策検討が必要ですね。

またトラブル対応などの際でも家庭の事情を優先せざるを得ないなど、様々な場面で相互サポートをすることが重要であることがわかりました。柔軟な働き方ができるよう個人の負担を減らし、サポートマネージャー業務が求められています。責任とやりがいのバランスを取りながら成長できる環境を提供ことが大切です。

弊社ではオーナーシップ制度により自分で貢献内容、役割を定める制度となっています。個人のチャレンジを推進する仕組みであり、またその時の目標やライフステージによって柔軟な働き方を自ら提案できるものでもあります。これらを活用することでマネージャーに対する意識ハードルを下げられればと考えます。

弊社では様々な取り組みに繋げるため、今後もるつぼんで率直な意見交換をしていこうと考えおります。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。