話し合いの落とし穴【Next C.T.L フリーテーマ】

北から南まで急に暑くなりましたね・・・
暑ければ暑いほど思考も鈍る、
なにも考えずに扇風機の前で寝ていたい、「カムイさん」です。

本日のテーマは、
「話し合いの落とし穴」です。

人生の中で、避けては通れない
「会議」「ミーティング」「打ち合わせ」・・・

「正解がある、答えが複数あっても最適解がある」
という、客観的な要素に基づいて答えを探すような議題は
業務内でよくありますが、

「主観的で、内面的で、人の価値観によって答えが違う」
という、答えがあるようでないような議題が必要になることがあります。

この主観的で内面的な議論に対して、
感じたことを書き残しておこうと思います。

 

Next C.T.Lでの事例

最近のNextCTLの議題で挙がった、
「帰社日に全社員が帰社する」というテーマ。

具体的に帰らない人の事例を挙げ、
それに対する対策を練るのは
前者の客観的な視点での話し合いで、

どうして帰らなくてはいけないのか、
どうして帰ってほしいのか、
そもそも帰社とは………?

具体的な対策の前に、
前提条件、芯となる部分の認識合わせをするのは、
後者の主観的な視点での話し合いと捉えました。

主観的な内容を含む話し合いというのはとても難しく、
いくつかの落とし穴が潜んでいます。

  • 議長による意見の取捨選択
  • 参加者内での前提条件不一致
  • 反対意見の出にくさ

などなど……

主観的な話し合いの難点は、
人の「思い・価値観」が要素となること。

議長が「思い・価値観」を脇に置いて進めないと、
どうしても議論の方向性が誘導されてしまうことがあります。

また、
現在どういう状況で、
どういう目的のために、
何を話し合うか?

こういった認識のズレが生じると、
ズレていると気づかないまま議論が進み、
最終的におかしなゴールに辿り着く、
結局スタートに戻っている、ということが起こり得ます。

そして、
具体的な根拠を示すのが難しい分、
一度出た意見に対して反対意見や指摘をしづらく、
議論の勢いに流されてしまいやすいです。

落とし穴にハマった状態で陥るのが、

会議の目的自体があやふやになる

という状況。

「あれ、今日は何の答えを出すための話し合いだっけ???」

と、話が進んでいくうちに、
元々の大目的からズレていってしまったこと、
ありませんでしたか…?

落とし穴を回避するためには

  • 話し合いの中に違和感を感じる
  • 感じた違和感を言語化する
  • 流れを止めて前提に立ち返る

という段階が必要ではないでしょうか。

違和感の言語化は特に難しいですが、
その違和感が致命的なことだったりもします。
(慣れない者同士の議論であれば特に)

定期的に議論を止める時間を置き、
一旦議論や認識のズレがないか確認する。

しつこいくらいに、
「なんのための話し合いだったっけ、
今はそのためのどの部分について話してたっけ?」

という確認をいれていくことも
必要なのではないかなあと感じました。

 

おまけ:辞書をひいてみた

余談ですが、話し合いを表すそれぞれの言葉を、
辞書で引いてみました。

  • 会議     ⇒ 関係者が集まって相談をし、物事を決定すること。
  • ミーティング ⇒ 打ち合わせや連絡のための会合。
  • 打ち合わせ  ⇒ 前もって相談すること。下相談。

会議は「決定」を下す必要があって、
ミーティング・打ち合わせは「集まる事、認識共有すること」が主体目的
……なのかな?

優れた決定なのか、
認識の擦り合わせなのか、
意見の共有なのか、

今自分が出席しているものの、
会合としてのゴール認識が一致していることも、
とても大事ですね!