IT未経験で新卒3年間働き、4年目でチームリーダーになった話

どうも、がんつと申します!

私はIT未経験でSEになりました。新卒で株式会社コンピュータ技研(以降、CTL)に入社し、現在は4年目になります。

現在は証券会社のお客様先に常駐して約3万台のパソコンのバージョンアップや、動作不具合が起きたときには問い合わせを受けて解消に向けた業務をしています。

大学では文系の経済学部で学び、授業やゼミ、サークルやバイトを楽しむ平凡な大学生でした。選択授業でExcelのVBAマクロをかじった程度で、プログラミングの経験はほぼ無かったです。

そんな私がIT企業で3年間働いた経験を振り返り、4年目チームリーダーになった現在の葛藤や今後の話をしたいと思います。

目次

まずIT未経験でSEになれるの?

私が就活を始めたのは大学3年生の秋頃、コロナが見つかる前です。

経済学部という何にでもなれるけど何かに特化していない学部(って個人的に思ってるだけです!)に所属していた私は、なんとなく営業職に就くとイメージしていました。

今働いているCTLと出会ったのは、合同企業説明会。

多くの企業が自社ブースに学生を招こうと声をかけている中で、こんな声が聞こえました。

これから漫才しますので見に来てくださーい!

漫才…?面白そう!

そんな単純な興味がきっかけで、説明会に参加しました。

その説明会で聞いたのが、「SEの半数近くは文系出身である」、そして「SEには様々な仕事があり、論理的な文章を書く仕事もあるので文系が活躍できる」ということです。

ITパスポートなどのIT資格を扱う独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公開する『IT人材白書2020』でも、SEの約1/3の36%が文系出身と記載されています。

「意外と文系の割合が大きく、文系でもSEになれるのか!」と、SEは理系の学部出身者ばかりと思い込んでいた私には衝撃でした。

IT業界に飛び込んでから感じた、業界の特徴

なんやかんやあってCTLに入社し、客先常駐のSEとして働くようになって丸3年間。

働いて感じたIT業界の特徴は、「社会貢献規模が大きい」、「チームで動くことが好きな人に向いている」という2点です。

[社会貢献規模が大きい]

SuicaやICOCAのようなICカードがありますね。事前にお金をチャージしておけば駅で切符を買う手間はなくなり、コンビニやスーパーで財布を出す必要がなくなりました。

時間が短縮されてとても便利ですよね!

便利なITサービスを生み出せば日本中、世界中で使用されるため、貢献する規模が大きいと感じました。

[チームで動くことが好きな人に向いている]

SEは1人で黙々と作業する場面もありますが、主に複数人で作業分担をして、協力しながら大きなシステムを作る仕事です。時には他の会社さんと一緒に働くこともあります。

私は学生時代に10年以上、団体スポーツをしていました。

人と言い合うことや競い合うことが苦手な一方で、人と協力して何かを成し遂げることを楽しいと感じていたため、チームワークが大事なIT業界の仕事は向いていると感じます。

失敗を繰り返して成長した1〜3年目

若手の頃はたくさんの失敗をしました。

  • 自分が書いたプログラムが無限にループ処理してしまい、パソコンの動作が重くなった
  • 開発用のプログラムを本番環境にアップしてしまう
  • 効率が悪くて作業が深夜までかかってしまう

その他にも様々あり、今思えば情けない限りです。私のミスをカバーしてサポートしてくれた当時の先輩や上司には頭が上がりません。

この多くの失敗に対して反省や対策の検討を繰り返したので、今ではプログラムを考える時の大事な観点となり、作業には事前の準備を念入りにするようになりました。

意味ある失敗だったと感じています!

4年目からチームリーダー。逆境からのスタート

私はずっとリーダー的ポジションで働きたいと思っていたので、そのことを上司に伝え続けていました。するとリーダーだった先輩が異動することが決まり、当時3年目の私が次期リーダー候補となります。

前リーダーは現場で長く働いていたため知識や経験が多く、さらに自分でなんでも出来る方だったのでお客様からの信頼が厚い方でした。

お客様からは「まだ年次が若いのにリーダーが出来るのか。リーダー経験者を呼んで欲しい。」と突っ込まれます。前リーダーから私ではパワーダウンは著しく、厳しい見られ方です。

しかし上司は「最初は迷惑をかけてしまうが育てていくので」と守ってくれて、お客様からの了承いただいて次期リーダーが決まります。

次期リーダーは逆境からのスタートです。

担当チームの構成は後輩が一名、そして他社で10歳上・20歳上の方が一名ずつの合計四名のチームです。年上の部下がいるようなイメージで、年上の方に指示を出す必要があります。経験のないことで不安がありました。

前リーダーから業務引き継ぎを受けながら、最初は(信頼獲得のために、何でも出来る先輩の代わりにならなくては!)と思い、スーパーマンになろうとしました。

しかし業務量は多くて幅広く、自分には全て理解することは出来なくて焦りを感じます。

そのことを1on1担当の上司に相談すると「前リーダーの代わりではなく、自分自身のスタイルで良い」とアドバイスを頂きます。

それからは自分のリーダーのスタイルを模索し始めました。

自分のリーダースタイルの確立と現在

前述した通り、私は元々チームで協力して働くことが好きな性格です。1人で何でも完璧にこなして背中で引っ張る性格ではなく、みんなの背中を押しながら一緒に走る性格です。

そのため元々、前リーダーの真似はスタイルとして合っていなかったのです。

そして上司から、『サーバントリーダーシップ』というリーダーのスタイルを教わります。

『サーバントリーダーシップ』とは支配型なリーダーシップとは対となるスタイルで、「まず相手に奉仕し、その後相手を導く」という支援型なスタイルです。

指示的ではなく信頼関係を重視して並走するイメージで、私の性格に合ったスタイルでした。

『サーバントリーダー』の詳細は、この考え方を作ったロバート・K・グリーンリーフ氏の書籍で知ることができます。私も読んでいる最中で、感想などはまた別の記事に出来ればと思います。

(私が目指すスタイルはこれだ!)と確立でき、さらに以下のことを意識するようにしました。

  • 得意な人に仕事を積極的に振る
  • メンバーに感謝の気持ちを言葉で伝える
  • 課題に対してメンバーに意見を求めて、一緒に悩み考える

すると年上のメンバーからこんな声を頂きました。

以前のチームよりもコミュニケーションが増えて議論が活発になった

自分も貢献出来ている気持ちになって働きやすい

これはとても嬉しかったです!

自分のリーダースタイルは上手くいきそうだ、そんな風にポジティブに感じました!

最後に

今はリーダー個人としての信頼ではなく、チームとしてのお客様から信頼を頂くことを目指しています。

そのためには課題は山積みです。

また、上司からはメンバーに苦手な仕事も振ることで、メンバーの成長を促すことも大事だとアドバイスを頂きました。目の前の仕事をこなすだけでなく、今後のメンバーの成長も考えることがリーダーの役割なのだと感じます。

現在リーダー3ヶ月目で未熟者、これからが本番です。

文系出身のエンジニアとして、そして若手リーダーとして、自分だからこそ生み出せる価値を提供出来るよう頑張っていきます!

また数ヶ月後、自分の考えを整理するためにも記事を書こうと思います。

次の記事でお会いしましょう。

最後まで読んで下さりありがとうございました!